骨折、脱臼、捻挫、打撲は毎日治療を要するか(資料)

2020年02月18日 18:30
カテゴリ: 接骨術とは

◎骨折、脱臼、捻挫は毎日治療を要するか(資料)

(イ)捻挫(クジキ)、打撲(ウチミ)に対しては直ちに整調を施すと共に、腫脹、疼痛の減退を計る目的にて誘導マッサージ及び消炎療法を施します。
前述、療法を毎日実施することが如何に経過を良好に導くかは論を待ちません。
(ロ)脱臼に対しては、脱臼が元の位置に復したから直ぐに使えるからといって、後の治療を抵当にしませんと習慣性脱臼と云って一寸したことで直ぐ脱臼する様になります。
それが爲(為)には少なくとも一、二週間の固定を必要とし、毎日、腫脹、疼痛の減退を計り、関節強直を防ぐ目的でマッサージ及び電気療法を施します。
(ニ) 骨折に対してはなるべく早く整復(元の位置に復す)することに依り疼痛は急速に減退するを普通とします。
骨折を整復したからとて何時迄もその儘(正しい位置)在るとは限りません。
特に管状骨(大腿骨、上腕骨)等は後から再三転位して正しい位置に接合しなおすことがあることはいかなる大家と雖(いえど)も之を証明して居ります。
従って患部(折れた処)を動揺しない様にして毎日乃至隔日に診療出来る様な方法を取って居ります。

【参考文献】
接骨術 手當中ノ御注意:時田 善 (祖父)

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